お茶好きな方へのギフトといえば、茶葉。義理のお母様がお茶をお好きらしいので、贈り物の季節にはとりあえずルピシアへ行き、香りを嗅ぎながら茶葉を選んでいました。
先日、この世の中には「お茶ギフト=急須で淹れる温かいやつ」の常識すらぶち破る「ボトル入りの高級緑茶」があるとの情報を手に入れました。RING BELLのギフトにも堂々と並んでいて、高いのは1本数万円しています。
夏のギフトにぴったりやん!と思いつつ、贈り物にするのだから、そこらへんで買えるペットボトル飲料と大差ないような味では困るわけです。さらにあけすけに言うと、来月の義理のお母様のお誕生日に、満を辞して贈れるかどうか知りたいのです。
そこで、比較的手頃な500円程度のボトル入り高級緑茶を実際に購入し、いつものお茶と味を比べてみました。(500円ので違うなら、それより高いお茶はもっと美味しい……はず……!)
高級ボトルに入ったお茶は浜松駅で買えた
初めてのボトル入り高級緑茶は、近くの浜松駅のお土産コーナーで購入しました。静岡県浜松市はお茶の産地でもあるので、お茶関連企業も多く、お茶に関するお土産も豊富なのです。
近くで手に入れられそうにない方は、オンラインショップで買ってみるのがおすすめ。
ボトル入り高級緑茶は、浜松駅構内のMAYONE EKIMACHIを入ってすぐ左手の「丸七製茶」コーナーと、レジ右手の冷蔵コーナーにありました。(この丸七製茶コーナーで買えるティーバッグがめちゃくちゃ美味しい話は別記事にて)
購入したのは丸七製茶の「CRAFT BREW TEA 1番摘み静岡茶」。産地別に6種類あるようです。天竜茶と、川根茶を購入しました。
1本税込497円。自販機で買うお茶が高くても170円くらいなので、倍以上のお値段。
最高級のボトルティーは1万円ほどするそうなので、比較的お手軽価格……なのかもしれません。近くに置いてある地酒も500円以上するので、これで地酒より満足度が高ければ手土産にも良い……かもしれません。
お茶なのにこんな高いなんて、という気持ちをなんとか正当化させて、レジへ向かいました。
私・母・妹・夫の4人で高級ボトルのお茶を飲んでみた。
たまたま遊びに来ていた母・妹にも協力してもらい、値段の差ほど味の差があるのか……すなわち、いつものお茶と味の違いが分かるのか、みんなで検証しました。
まずは一口。違う!いつものお茶の味とは違うぞ!!!
比較的味オンチの4人組でしたが、4人とも「どちらも、いつものお茶と違う!」という感想で一致しました。
いつものペットボトルのお茶と違う味だと感じられた上、天竜茶と川根茶の違いも見つけられました。ここまで違いがあるなんて驚きです。
忖度なしの詳しい感想はこちら。
どちらも第一印象は「ペットボトルでは飲んだことがない味」でしたが、全員の意見を総合すると、天竜茶=いつものお茶の上位互換、川根茶=未知の高級な味、という結論になりました。
さて、ここで疑問が。
「いつもと違う!」と言ってるけど、本当に高級茶といつものお茶の見分けがついているのか?高いと分かってるから、美味しいと勘違いしてるのでは???
ーー格付けチェックといきましょう。
市販のペットボトルのお茶と、ボトル入り高級緑茶の違いはあるのか?
何にも目新しいことはない企画です。中身が何か知らずに飲んでみて、高級品はどれか当てていきます。
今回用意した市販のペットボトルのお茶は以下の4種類です。
- 綾鷹(選ばれたといえば綾鷹)
- おーいお茶(『日本、世界、No.1』の実力は)
- 伊右衛門(困ったら伊右衛門を飲んでいるので、見分けがつくはず!)
- 生茶(甘いイメージが強い。写真は3月頭のもの)
マグA、B、C……Fとマグを6つ用意し、私に見えないようにそれぞれ別のお茶を入れてもらいました。
A=綾鷹
B=CRAFT BREW TEA天竜茶
C=おーいお茶
D=生茶
E=伊右衛門
F=CRAFT BREW TEA川根茶
果たして、味の違いはわかるのか。
「いつものお茶」とは完全に見分けられた!だが……
6つのマグを比べていくと、明らかに格が違うマグが2つありました。
良い香りだなと思ったマグが3つ(B、C、F)。ゴクゴク飲みたいと感じたマグが1つ(D)。
濁っているマグが2つ(B、F)。
もうこの時点でBとFがボトル入り高級緑茶だろうな、とは思いましたが、味も比べてみました。
A(=綾鷹):あまり好みではない
B (=CRAFT BREW TEA天竜茶):好き……っ
C (=おーいお茶):水の代わりに飲みたい
D (=生茶):1番飲みやすい
E (=伊右衛門):お寿司に合いそう
F (=CRAFT BREW TEA川根茶):ん……?
飲み終わると同時に、BとFが、天竜茶と川根茶だと簡単に言い当てられました。
市販のペットボトルのお茶とボトル入り高級緑茶CRAFT BREW TEAは、明らかに違いがあると言い切っても差し支えないでしょう!
「いつものお茶」はごくごく飲みたい。高級茶は、味わって飲みたい。
いつものペットボトルのお茶たちには、清涼感を強く感じました。飲み切ったときにすっきりしていて、ごくごく飲みやすいお茶たちでした。
対してボトル入り高級緑茶CRAFT BREW TEAには、うまみのようなものを感じました。1番近いのは、お出汁の甘さかもしれません。ごくごく飲むというより、じっくり味わって飲むのに向いていると感じました。
ボトル入り高級緑茶は、お茶としてペットボトル飲料と比べるのでは適切ではなかったかもしれません。ちょっとした手土産で持っていくもの、宅飲みでお酒が飲めない方向けに用意するもの、そんな立ち位置がちょうど良さそうです。
高級ボトルのお茶は市販のお茶とは違う!そして美味しい!
市販のお茶の違いは分からない私でさえ(!)、味の違いを瞬時に見抜けたボトル入り高級緑茶CRAFT BREW TEA。茶葉の違いも強く感じたので、他の産地のものも飲んでみたいです。
さらに調べていると、CRAFT BREW TEAを作っている「丸七製茶」では、さらに上位クラスの「Etude」というシリーズも販売しているようでした。1本1,100円〜。さぞかし、美味しいのでしょう。
義理のお母様のお誕生日には、このEtudeをお贈りしようかなと思っています。
このブログが、ボトル入りの高級茶を買ってみたい、贈ってみたい方の参考になれば幸いです。